四川料理・川菜辣子鸡丁
辣子鶏丁(ラーズージーディン)レシピ本場重慶の配合を徹底解説

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真っ赤な唐辛子の山に、一口大の鶏肉が埋もれるように隠れている——見た目のインパクトが強烈な辣子鶏丁は、唐辛子をかき分けながら肉を探して食べるという独特の体験そのものがご馳走の一皿だ。重慶名物として知られる歌楽山辣子鶏は20世紀に誕生したとされる。歌楽山の「三百梯」付近、欧家湾にあった小さな路傍の食堂の店主が、数年かけて試行錯誤しながら最適な調理法を編み出したのが始まりと伝えられている。評判が評判を呼び、歌楽山一帯には専門店が立ち並ぶ「辣子鸡一条街」まで形成されるほどに発展した。
最盛期には1日に6000羽以上もの鶏が消費されるほどの繁盛ぶりで、その人気は重慶を飛び越えて全国へと広がり、同じ手法で作る辣子兎や辣子魚といった派生料理まで生まれた。この料理最大のこだわりは、乾燥唐辛子で鶏肉を完全に埋め尽くすように仕上げること。鶏肉と唐辛子のサイズを約1cm角に揃えることで、唐辛子の中から肉を探し当てる楽しさが生まれる。なお、辣子鶏の発祥地については重慶(歌楽山)説のほか、貴州・湖南・新疆などにもそれぞれ独自の辣子鶏文化があり、発祥を巡る論争があることも中国では知られている。
ここから先は、実際に中国語の複数レシピを比較して割り出した、家庭で再現できる本場の配合と手順を公開する。
本場式の配合
材料(2人分)
作り方
鶏もも肉を一口大に切り、塩3g・料理酒大さじ2・五香粉・生姜5g・長ねぎ10gをもみ込んで20分以上下味をつける。
フライパンに揚げ油を1〜2cm深さまで注いで170℃程度に熱し、鶏肉を入れて表面がきつね色になるまで揚げる。一度取り出して2〜3分休ませ、油を190℃程度に上げて二度揚げし、カリッと仕上げて油を切る。
別のフライパンに大さじ2ほどの油(揚げ油の一部を使ってもよい)を中火で熱し、花椒・にんにく・生姜・長ねぎ・八角・香葉を1分ほど炒めて香りを出す。
乾燥唐辛子を加えて焦がさないように1〜2分炒め合わせる。
揚げた鶏肉を戻し入れ、全体に唐辛子と香辛料をからめるように炒める。
砂糖・生抽・塩1.5g・水または鶏がらスープ100mlを加え、汁気が飛ぶまで強火で手早く炒め合わせる。
セロリを加えてさっと炒め、白ごまを振りかけて完成。
本場と日本の違い
- 本場では鶏肉と唐辛子のサイズを揃え、唐辛子で鶏肉が完全に埋もれるほど大量に使うのが本格派の証。日本のガチ中華店でもこの「唐辛子マシマシ」の見た目を再現している店が多い。
- 本場は骨付きの一口大にカットした鶏肉を使うのが伝統的だが、家庭では食べやすさを優先して骨なしの鶏もも肉を使っても違和感がない。
- 日本の一般的な中華料理店の「油淋鶏」や「唐揚げ」とは異なり、唐辛子を「食べる」ためではなく「香りをまとわせる」ために大量に使う点が本場流の発想。
参考ページ(写真)
下厨房の「辣子鸡」レシピページに、二度揚げの工程から唐辛子と炒め合わせるまでの手順写真が掲載されています。 https://m.xiachufang.com/recipe/268228/
代用可能な食材
- 花椒→省略可(風味は変わるが問題なく作れる)
- 五香粉→八角粉小さじ1/4で代用可
- セロリ→ピーマンや長ねぎの青い部分で代用可
保存・アレンジのコツ
- 揚げたてが一番だが、冷蔵で2日ほど保存可能。食べる際にフライパンで軽く炒め直すと食感が戻る。
- 唐辛子はそのまま食べずに香りづけとして使うのが本場流。辛さが苦手な場合は種を多めに取り除くと食べやすくなる。
- ビールのお供にはもちろん、ご飯にのせても相性がよい。
出典
本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。