四川料理・川菜干锅虾

干鍋海老レシピ本場四川の配合を徹底解説

卓上コンロにかけた両手鍋で、殻付きの海老、れんこん、じゃがいも、セロリ、乾燥唐辛子を炒め合わせたイラスト
地域
川菜系
分量
2人分
公開

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汁だくの火鍋とも、あっさりの野菜炒めとも違う——「干鍋(ガンコー)」は、具材にたっぷり味を絡めながらほとんど汁を残さない、四川発祥の調理スタイルです。卓上コンロにかけたまま食べ進めるので、最後の一口まで熱々をキープできるのも魅力。この干鍋料理の中でも特に人気が高いのが、ぷりぷりの海老を主役にした「干锅虾」です。

中国語版ウィキペディアによれば、干鍋という調理スタイルは四川省徳陽が発祥とされ、2004年頃から重慶で広まり、2005年以降は広東など華南・華東地方にも伝播したといいます。油と塩をたっぷり使う「盐帮菜」というジャンルに分類され、当初は鶏肉やうさぎ肉、野菜を使った料理が中心でした。

そこに海老を組み合わせたのが干锅虾です。海老は殻付きのまま油でパリッと揚げ、じゃがいもなどの具材とともに郫県豆瓣醤や乾燥唐辛子の効いた油で手早く炒め合わせます。汁気をほとんど残さないため、海老の香ばしさと調味料の風味が凝縮されるのが持ち味。中国では屋台風レストラン「大排档」の定番メニューとしても親しまれています。

ここから先は、中国語の複数レシピを比較して割り出した本場の配合と手順、そして日本版との違いを解説します。

本場式の配合

材料(2人分)

  • 殻付き海老300g(約12尾)
  • じゃがいも2個(約300g)
  • セロリ2本(80g)
  • 玉ねぎ1/2個(100g)
  • にんにくみじん切り3片(15g)
  • しょうがみじん切り1片(10g)
  • 長ねぎ1本
  • 乾燥唐辛子8本(約6g)
  • 花椒小さじ1(3g)
  • 郫県豆瓣醤大さじ1.5(23g)
  • 料理酒大さじ1(15ml)
  • 生抽大さじ1(15ml)
  • オイスターソース大さじ1(18g)
  • 砂糖小さじ1(4g)
  • 白ごま小さじ1(3g)
  • 揚げ油じゃがいもと海老を揚げる用500ml

作り方

  1. 海老は背わたとひげを取り除き、料理酒小さじ1としょうが少量を揉み込んで10分下味をつける。

  2. じゃがいもは皮をむき、1cm角の棒状に切る。セロリは斜め切り、玉ねぎは薄切りにする。

  3. 揚げ油を180℃に熱し、じゃがいもを3分素揚げして取り出し、続けて海老を皮がパリッとするまで約1分素揚げして取り出す。

  4. フライパンに油大さじ2を残して熱し、にんにく・しょうが・長ねぎを香りが出るまで炒め、乾燥唐辛子と花椒、郫県豆瓣醤を加えて弱火で2分炒め、赤い油を引き出す。

  5. セロリと玉ねぎを加えて強火で1分炒める。

  6. 揚げたじゃがいもと海老を鍋に戻し、料理酒・生抽・オイスターソース・砂糖を加えて全体を強火で2分手早く絡める。

  7. 白ごまをふりかけ、熱した干鍋(または耐熱の小鍋)に移し、卓上コンロにかけたまま食べる。

本場と日本の違い

  • 調理法:本場は素揚げしたじゃがいもと海老を郫県豆瓣醤の油で手早く絡める「干鍋」スタイルが基本。日本の中華料理店では汁気の多い「エビチリ」風にアレンジされていることが多い。
  • 主役の組み合わせ:本場はじゃがいもを一緒に炒めて食べ応えを出すのが定番。日本版は海老単体で仕上げることが多く、じゃがいもを合わせるレシピはあまり見られない。
  • 辛味の強さ:本場は乾燥唐辛子と花椒をふんだんに使い痺れも効かせるが、日本版は辛味を控えめにし花椒を使わないことが多い。
  • 提供スタイル:本場は卓上コンロにかけた小鍋(干鍋)のまま提供し続けるが、日本では通常の皿盛りで提供されることが多い。

参考ページ(写真)

下厨房の「干锅香辣虾」レシピページに手順写真が掲載されています。 https://m.xiachufang.com/recipe/232216/

代用可能な食材

  • 殻付き海老:無頭のブラックタイガーやバナメイエビでも代用可
  • 郫県豆瓣醤:一般的な豆板醤でも代用可(辛味・塩気はやや控えめに調整)
  • 乾燥唐辛子:鷹の爪で代用可

保存・アレンジのコツ

  • じゃがいもは素揚げまで済ませておくと当日の調理が早い
  • 残ったタレは野菜炒めの味付けにも転用できる
  • 辛さを抑えたい場合は乾燥唐辛子の量を半分にし、パプリカなど甘みのある野菜を加えると食べやすい

出典

本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。