家常菜・家庭の定番おかず西红柿炒蛋

西紅柿炒蛋(西红柿炒蛋、トマトと卵の炒め物)レシピ本場・中国家庭の配合を徹底解説

くし切りトマトとふんわりした炒り卵が赤いソースに絡む、白い皿の西紅柿炒蛋のイラスト
地域
家常菜(全国区の家庭料理)
分量
2人分
公開

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中国人に「一番よく作る家庭料理は?」と聞くと、多くの人が真っ先に挙げるのがこの西红柿炒蛋(トマトと卵の炒め物)だ。実はこの国民食、中国料理の歴史から見ればかなり新しい。トマトが中国に伝わったのは明代だが、当初は観賞用で食用とはみなされておらず、1935年には文豪・老舎ですら「青臭い」と酷評していたという記録が残る。文献上「西红柿炒蛋」として作り方が紹介されたのは1938年の幼稚園向け料理書が最初とされ、国民食としての歴史はわずか90年ほどしかない。

にもかかわらず、この料理をめぐるネット論争は絶えない。「砂糖を入れるか否か」「卵とトマト、どちらを先に炒めるか」は微博や知乎で毎年のように蒸し返される定番の火種で、ある報道は「千人いれば千二百通りの作り方がある」とまで書いている。上海のように西洋文化の影響を早くから受けた土地では洋風の甘め仕上げが好まれる一方、北方の食堂では甘すぎる仕上げは邪道とされる傾向もあるようだ。

ここから先は、実際に中国語の複数レシピを比較して割り出した、本場の分量と手順を解説する。

本場式の配合

材料(2人分)

  • 卵3個
  • トマト(完熟・中サイズ)正味300g程度2個
  • 食用油大さじ1.5
  • 塩小さじ3/4(約4g)
  • 砂糖トマトの酸味を中和するため小さじ1/2(約2g)
  • 生抽小さじ1(5ml)
  • 万能ねぎ(小口切り)お好みで5g

作り方

  1. 卵をボウルに割りほぐし、塩の半量(約2g)を加えて混ぜる。トマトはヘタを取り、くし形または一口大の乱切りにする。

  2. フライパンに食用油大さじ1を入れ中火で熱し、十分温まったら卵液を流し入れる。菜箸で大きく混ぜながら半熟状になるまで約40秒炒め、一度取り出す。

  3. 同じフライパンに残りの油大さじ0.5を足して中火のまま、トマトを加えて炒める。トマトが崩れて果汁が出てくるまで1〜2分炒める。

  4. 砂糖、生抽、残りの塩を加えて混ぜ、弱火で1分ほど煮詰めてとろみのある果汁にする。

  5. 炒めた卵を鍋に戻し入れ、強火で10〜15秒手早く絡めて火を止める。ねぎを散らして完成。

意外な事実

  • 中国では「先に卵、後からトマト」を炒める家庭が主流だが、卵をふわふわに保つため一度取り出して仕上げに戻すのが定番のコツ。
  • 「砂糖を入れる」目的は本来、酸っぱいトマトの酸味を中和する少量にとどめること。デザートのように甘くするのは本流ではない。
  • レストランでは水溶き片栗粉でとろみをつけることもあるが、家庭料理では汁気を飛ばして卵に絡める仕上げの方が一般的。
  • トマトは完熟して柔らかいものほど果汁が多く出て、味が決まりやすい。

参考ページ(写真)

下厨房の「🔥西红柿炒鸡蛋 超下饭!」レシピページに手順写真が掲載されています。 https://m.xiachufang.com/recipe/106909944/

代用可能な食材

  • トマト→ミニトマト(同重量、皮ごと使える)
  • 生抽→薄口しょうゆで代用可
  • 砂糖→みりん小さじ1で代用可(風味はやや変わる)

保存・アレンジのコツ

  • 冷蔵で翌日まで保存可能。卵の食感を保つため温め直しは短時間にする。
  • 汁ごとご飯にかけて「西红柿炒蛋盖饭」にするのが定番の食べ方。

出典

本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。