北京天津料理・京津菜糖葫芦
糖葫蘆(サンザシ飴)レシピ本場北京の配合を徹底解説

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北京の冬の風物詩として知られる「糖葫芦(タンフールー)」。サンザシ(山査子)の実を竹串に刺し、透き通った飴でコーティングした、屋台の定番菓子です。
その起源は南宋時代にまでさかのぼるという言い伝えがあります。中国僑網が伝える言い伝えによれば、南宋・紹熙年間、光宗が最も寵愛した黄貴妃が原因不明の病で食欲をなくして伏せった際、宮廷医が「サンザシの実を氷砂糖で煮詰めたものを、食前に5〜10個ずつ食べるように」と処方したところ、半月ほどで快方に向かったといいます。これを喜んだ皇帝が同じものを作るよう命じたのが始まりとされ、以来千年近い歴史を持つとされています。
この処方はやがて宮廷を出て庶民の間にも広まり、竹串に果実を刺して屋台で売り歩く「糖葫芦」という形に姿を変えていきました。地域によって呼び名も異なり、東北では「糖梨膏」、天津では「糖墩儿」と呼ばれることもあります。
もともとは北京を中心とする中国北部の伝統菓子でしたが、近年は動画共有サービスなどをきっかけに韓国をはじめとするアジア各国でも人気が広がっています。
ここから先は、複数の中国語レシピを比較して割り出した本場の配合と手順、そして日本版との違いを解説します。
本場式の配合
材料(2人分・約10本分)
作り方
サンザシは洗って水気をよくふき取り(または送風機で表面を乾かし)、へたと種を取り除き、竹串1本につき3〜4個ずつ刺す。
鍋に氷砂糖と水を入れ、弱火〜中火にかける。氷砂糖が自然に溶けるまで混ぜずに加熱する(かき混ぜると砂糖が再結晶して白く濁ってしまうため)。
大きな泡→小さな泡→細かく密集した泡へと変化し、シロップの色がわずかに黄色みを帯びてきたら、菜箸に少量取って冷水に落として固さを確認する。噛んでパリッと割れて歯にくっつかない状態(目安として150〜160℃前後の飴が硬く割れる段階)になったら火を止める。
串に刺したサンザシを手早くシロップにくぐらせ、全体を薄くコーティングする。火を止めた直後の高温のうちに素早く作業するのがコツ。
余分なシロップを落とし、クッキングシートかバットに油を薄く塗った上に間隔をあけて並べ、室温(25℃以下の涼しい場所)で数分置いて完全に固める。
本場と日本の違い
- 使用する果物:本場はサンザシ(山楂)が主役だが、日本では入手が難しいため、いちごやみかん、ぶどうなどで代用されることがほとんど。
- 飴の硬さ:本場は氷砂糖と水を煮詰めてパリッとした硬い飴に仕上げるが、日本の家庭では柔らかめに仕上げることが多い。
- 加熱中は絶対にかき混ぜない:本場のレシピはいずれも「かき混ぜると砂糖が再結晶して失敗する」と強調しており、火にかけている間は鍋を揺する程度にとどめるのが鉄則。
- 販売形態:本場は屋台でその場で串を作り、量り売りするのが基本だが、日本では専門店やイベントでの提供が中心。
- 甘さの構成:本場のレシピは砂糖と水のみのシンプルな配合で果実の酸味とのコントラストを楽しむが、日本ではチョコレートやカラースプレーなどのアレンジが加えられることもある。
参考ページ(写真)
下厨房の「自制山楂糖葫芦 真正的冰糖葫芦」レシピページに、山楂の下処理からシロップを絡める工程までの手順写真が掲載されています。 https://m.xiachufang.com/recipe/106624736/
代用可能な食材
- サンザシ:いちご、みかん(薄皮ごと)、ぶどう、キウイなどでも代用可(本場特有の酸味と食感は再現しにくい)
- 氷砂糖:上白糖やグラニュー糖でも代用可(氷砂糖の方がより透明感のある仕上がりになる)
- 竹串:入手できない場合は木製の丸串でも代用可
保存・アレンジのコツ
- 飴は湿気に弱いため、作ったその日のうちに食べきるのが望ましい
- 保存する場合は乾燥剤と一緒に密閉容器に入れ、常温で当日中を目安にする
- ごまや刻んだナッツをまぶすアレンジも中国の屋台では見られる
出典
- 冰糖葫芦发展史:源于南宋宫廷 后成民间小吃(中国僑網)(由来(南宋・光宗の寵妃と宮廷医の逸話、庶民への伝播、地域別の呼び名))
- 冰糖葫芦的做法(美食天下)(レシピ・分量・砂糖と水の比率(1:1)、加熱時の見極め方)
- 自制山楂糖葫芦 真正的冰糖葫芦的做法(下厨房)(レシピ・分量・砂糖と水の比率(2:1)、山楂の下処理、蘸糖のコツ(クロスチェック))
本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。