家常菜・家庭の定番おかず可乐鸡翅
コーラ手羽(可楽鶏翅)レシピ本場中国家庭の配合を徹底解説

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手羽を、コーラで煮詰める。冗談のようだが、中国では「国民的な家常菜」と紹介されるほど定着しているのが、可楽鶏翅(コーラ手羽)だ。材料が少なく手順も単純で、子どもから大人まで好まれる甘辛い照りに仕上がるため、料理初心者の定番メニューとしても親しまれている。
伝統料理ではないので、誕生の経緯ははっきりしない。中国のメディアでよく紹介されるのは2つの説だ。ひとつは、山東省済南の「焦糖色焼鶏(カラメル色の鶏の煮込み)」を出していた店で、料理人が誤ってコーラを鍋にこぼしたところ、色づきも香りも良くなったという説。もうひとつは、紅焼鶏翅を作ろうとした家庭の主婦が料酒を切らしていて、代わりにコーラを入れてみたという説だ。澎湃新聞の記事は、どの店の「偶然の産物」なのかは「今となっては確かめようがない」としており、いずれも出所の確かでない言い伝えにとどまる。
以前、本シリーズでは醤油味の手羽の煮込み「紅焼鶏翅」を紹介した。あちらは氷砂糖を油で焦がす「炒糖色」で色と照りをつけ、水で煮込むのが基本。一方の可楽鶏翅は、その砂糖と水の役割をコーラ1本がまとめて担う。コーラの糖分が煮詰まってカラメル状になり、炒糖色の手間をかけずに同じような照りが出る――これが、この料理が「失敗しない家常菜」として広まった理由だ。
ここから先は、中国語の複数レシピを比較して割り出した本場家庭の配合と手順を公開する。
本場の配合
材料(2人分)
作り方
手羽中は水気を拭き、裏側(皮のない面)に骨に沿って2本ずつ切り込みを入れる。
鍋に水1000mlを沸かし、生姜の半量を入れて手羽中を2分下茹でする。冷水で洗って水気をしっかり拭き取る。
フライパンにサラダ油10mlを中火で熱し、手羽中を皮目から並べ入れる。動かさずに焼き、両面にこんがりと焼き色がついたら返す(片面3分ずつが目安)。
残りの生姜・長ねぎ・八角を加えて香りを出し、料酒15ml・生抽20ml・老抽5mlを回し入れて手羽に色を絡める。
コーラ330mlを注ぎ、強火で煮立てたら弱火にして蓋をせずに20分煮る。
最後に強火にし、フライパンを揺すりながら煮汁を煮詰める。泡が大きく粘りが出て、手羽に照りのある煮汁が絡んだら火を止める(焦げやすいので最後の1〜2分は目を離さない)。
本場と日本の違い
- 紅焼鶏翅(以前紹介したレシピ)との違い:紅焼鶏翅は氷砂糖を炒めて「炒糖色」を作り、水で煮込む。可楽鶏翅はコーラが砂糖と水を兼ねるため、炒糖色の工程を省けるのが最大の違い。そのぶん甘さはやや強く、コーラ由来のスパイシーな香りが加わる。レシピによっては、ここにさらに氷砂糖を加えてコクを出すものもある。
- 下茹でと焼き付け:中国の家庭レシピは、手羽を一度下茹でしてアクと臭みを除いてから、皮目を焼き付けるのがほぼ定番。下茹でを省く簡易版もあるが、このひと手間で煮汁の濁りと臭みが減る。
- 八角・花椒の香り:本場レシピでは八角を加えるものが多く、下茹での湯に花椒を入れるレシピもある。日本のコーラ煮より「中華の香り」がはっきり出る。
- ゼロカロリーコーラは不可:照りはコーラの糖分が煮詰まって出るため、糖類ゼロのコーラでは照りもとろみも出ない。
参考ページ(写真)
美食天下の「可乐鸡翅」レシピページに、手羽の切り込みから焼き付け、コーラで煮詰めるまでの工程が写真付きで掲載されています。
(https://home.meishichina.com/recipe-434036.html)
代用可能な食材
- 鶏手羽中:手羽先や手羽元でも可。手羽元の場合は煮込み時間を25分に延ばす
- 料酒:日本酒で代用可
- 生抽・老抽:老抽がなければ生抽を25mlに増やす(色はやや薄くなる)
- 八角:なければ省略可(中華らしい香りは弱くなる)
保存・アレンジのコツ
- 冷蔵で3日保存可能。冷めると煮汁が固まるので、電子レンジで温め直すと照りが戻る
- 余った煮汁はゆで卵を漬け込むと、甘辛い煮卵になる
- 仕上げに白ごまを振ったり、乾燥赤唐辛子を1本加えて煮ると、甘辛にピリッとしたアクセントがつく
出典
本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。