家常菜・家庭の定番おかず红烧茄子

紅焼茄子(红烧茄子、なすの醤油煮)レシピ本場・中国家庭の配合を徹底解説

皮付きのなすが照りのある茶色いたれに絡み、刻み青ねぎを散らした白い皿の紅焼茄子のイラスト
地域
家常菜(全国区の家庭料理)
分量
2人分
公開

この記事はAmazonアソシエイトのリンクを含みます。

中国全土で作られる红烧茄子だが、「なすをどう油で仕上げるか」で地域色がはっきり分かれる料理でもある。東北地方では「油をたっぷり使えば、なすは肉のようになる」と豪快に揚げ焼きにし、四川では唐辛子の水漬け(泡辣椒)の風味を吸わせた鱼香茄子が主役になる。長江流域では「落苏」というなすの古い呼び名が今も残り、蒸してから調味する東坡茄子のような料理も生まれた。華北では紫の丸なすを使った家庭の红烧茄子が食卓の定番だ。

なすの下ごしらえも家庭ごとに流儀が分かれる。片栗粉をまぶして少ない油で揚げ焼きにする家庭もあれば、塩でなすの水分を先に抜いてから多めの油で炒める家庭もあり、どちらも「なすに油を吸わせて口当たりを良くする」という同じ目的のための別解と言える。

ここから先は、実際に中国語の複数レシピを比較して割り出した、本場の分量と手順を解説する。

本場式の配合

材料(2人分)

  • なす(できれば細長い品種)正味400g2本
  • 片栗粉なすの表面にまぶす用大さじ2
  • にんにく(みじん切り)2片(6g)
  • 乾燥唐辛子2本
  • 郫県豆瓣醤大さじ1(15g)
  • 生抽大さじ1(15ml)
  • 老抽色付け用小さじ1(5ml)
  • 砂糖小さじ1(約4g)
  • 水100ml
  • 食用油揚げ焼き用大さじ2
  • 万能ねぎ(小口切り)5g

作り方

  1. なすはヘタを取り乱切りにし、表面に片栗粉大さじ2をまんべんなくまぶす。

  2. フライパンに食用油大さじ2を中火で熱し、なすを並べて焼き色がつくまで各面計3〜4分揚げ焼きにし、いったん取り出す。

  3. 同じフライパンでにんにくと乾燥唐辛子を弱火で20秒ほど炒めて香りを出す。

  4. 郫県豆瓣醤大さじ1を加えて弱火で30秒炒め、赤い油を引き出す。

  5. 水100ml、生抽大さじ1、老抽小さじ1、砂糖小さじ1を加えて中火で煮立てる。

  6. なすを鍋に戻し入れ、中弱火で3分ほど煮からめる。

  7. 最後に強火にしてさっと汁気を飛ばし、ねぎを散らして完成。

意外な事実

  • 東北地方は油をたっぷり使って揚げるように仕上げ、「なすを肉のように」食感豊かにするのが好まれる。
  • 四川では唐辛子の水漬け(泡辣椒)で風味づけした「鱼香茄子」が主流で、同じ「なすの醤油煮」でも味の系統がまったく異なる。
  • 長江流域の方言では、なすを今も「落苏」と呼ぶ地域が残っている。
  • なすの下処理は「片栗粉をまぶして少油で揚げ焼き」と「塩で水分を抜いてから多めの油で炒める」の2大流派があり、どちらも家庭の味として定着している。

参考ページ(写真)

下厨房の「家常红烧茄子」レシピページに手順写真が掲載されています。 https://m.xiachufang.com/recipe/107475079/

代用可能な食材

  • 郫県豆瓣醤→甜面醤小さじ1+豆板醤小さじ1で代用可
  • 老抽→生抽で代用可(色はやや薄くなる)
  • 乾燥唐辛子→省略可(辛味なしでも成立)

保存・アレンジのコツ

  • 冷蔵で2日程度保存可能。なすが油と煮汁を吸ってさらに味がなじむ。
  • ひき肉大さじ2を炒め合わせると、肉そぼろ入りの一品に格上げできる。

出典

本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。