家常菜・家庭の定番おかず红烧鸡翅
醤油味鶏手羽の煮込み(紅焼鶏翅、红烧鸡翅)レシピ本場中国家庭の配合を徹底解説

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「今日は鶏の手羽先の醤油煮」と言うだけで、中国の子供たちの箸が止まらなくなる家庭料理がある。红烧鸡翅(ホンシャオジーチー)だ。骨が少なく食べやすい上、甘辛い煮汁がご飯にもよく合うため、共働きの多い中国の家庭では「時短で失敗しない鉄板おかず」として絶大な人気を誇る。
そもそも「红烧」とは、醤油や氷砂糖を使って料理を赤褐色に仕上げる、中国全土の家庭に共通する基本の調理技法だ。中文版ウィキペディアの解説によれば、この技法は特定の一皿だけを指すのではなく「ほぼすべての地方・食堂が独自のスタイルを持つ」と言われるほど普遍的に広がっており、上海では油と醤油をたっぷり使い、湖南では醤油を使わず砂糖と塩だけで色を出すなど、地域や家庭によって配合が大きく異なるのが特徴だという。鶏手羽をこの技法で仕上げる红烧鸡翅も例外ではなく、家ごとに「うちの味」が存在する、いわば中国版の「おふくろの味」のような存在だ。
紅焼肉のような特定の発祥エピソードを持つ名菜とは違い、红烧鸡翅は「地域を超えて家庭に根付いた家常菜(家庭料理)」という位置づけそのものが最大の特徴と言える。ここから先は、中国語の複数レシピを比較して割り出した、家庭で作れる本場の配合と手順を公開する。
本場式の配合
材料(2人分)
作り方
鶏手羽は水洗いし、骨に沿って皮目に1〜2本切り込みを入れる(味を染み込みやすくする下処理)。鍋に湯を沸かし、黄酒15ml・生姜半量・長ねぎ半量を加えて鶏手羽を3分ほど下茹でし、冷水で洗って水気を拭き取る。
別の鍋に食用油15mlと氷砂糖20gを入れ、弱めの中火でゆっくり溶かす(炒糖色)。気泡が大きくなり茶色いカラメル状になったら、下茹でした鶏手羽を加えて手早く絡める。
残りの生姜・長ねぎ、八角、桂皮を加えて香りを出し、生抽30ml・老抽10mlを回し入れて鶏手羽全体に色をつける。
水300mlを注ぎ、強火で沸騰させたら蓋をして中火〜弱火で15分ほど煮込む。
蓋を取って強めの中火にし、汁気が半分以下になるまで煮詰め、鶏手羽にとろみのある照りをまとわせたら完成。
本場と日本の違い
- 中国の家庭では「炒糖色」でカラメルを作って色とつやを出すレシピと、炒糖色を使わず老抽・生抽の色だけで仕上げるレシピの両方が広く使われている。今回参照した美食天下のレシピは前者、下厨房の家庭向けレシピは後者で、「本場の作り方」といっても唯一の正解があるわけではない。
- 下処理として手羽の皮目に切り込みを入れて漬け込むレシピと、切り込みを入れずに下茹でだけで済ませるレシピがあり、これも家庭ごとに差が大きい。
- 日本の「手羽先の甘辛煮」はみりんで甘みを出すことが多いが、中国式は氷砂糖のカラメルまたは老抽の色味で「甘さより照り」を演出するのが特徴。生抽・老抽は日本の醤油とは製法・味わいが異なる別物なので、そのまま置き換えることはできない。
- 上海では油と醤油をたっぷり使う一方、湖南では醤油を使わず砂糖と塩だけで色を出す紅焼スタイルもあり、紅焼という技法自体が「配合は家庭・地域の数だけある」自由度の高い家常技法であることがうかがえる。
参考ページ(写真)
美食天下の「红烧鸡翅」レシピページに、炒糖色の作り方から手羽の切り込みの入れ方まで、手順写真付きで掲載されています。 https://home.meishichina.com/recipe-222704.html
代用可能な食材
- 氷砂糖→上白糖で代用可(照りはやや控えめになる)
- 桂皮→なくても作れる。入れる場合はシナモンスティックで代用可
- 鶏手羽先→手羽元や鶏もも肉でも代用可(骨付きもも肉の場合は煮込み時間を5分ほど延ばす)
保存・アレンジのコツ
- 冷蔵で3日、冷凍で2〜3週間ほど保存可能。一晩置くと味が染みてより美味しくなる。
- ゆで卵を一緒に煮込むと、味の染みた煮卵としても楽しめる。
- 辛みが欲しい場合は乾燥唐辛子を1〜2本加えると、ピリ辛の家庭風アレンジになる。
出典
- 中文維基百科「紅燒肉」(红烧技法の解説部分)
- 百度百科「红烧鸡翅(美味家常菜)」
- 美食天下「红烧鸡翅的做法_私房红烧鸡翅」レシピ
- 美食天下「红烧鸡翅的做法_金凤栖梧的菜谱」レシピ
- 下厨房「红烧鸡翅的做法」レシピ
- 下厨房「家常版红烧鸡翅的做法」レシピ
本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。