家常菜・家庭の定番おかず干锅花菜
干鍋花菜(カリフラワーの干鍋)レシピ本場中国家庭の配合を徹底解説

この記事はAmazonアソシエイトのリンクを含みます。
カリフラワーが、ご飯泥棒になる。中国で「典型的な下飯菜(ご飯のおかず)」と紹介される野菜料理のひとつが、干鍋花菜(干锅花菜)だ。小房に分けたカリフラワーを豚バラ肉と唐辛子で香ばしく炒め、小さな鍋ごと卓上コンロにのせて、じゅうじゅうと音を立てたまま出てくる。
「干鍋」とは、汁気をほとんど残さずに炒め上げた料理を、鍋ごと火にかけて供するスタイルのこと。火鍋や湯鍋(スープ鍋)と違って汁は少ないが、そのぶん味が濃く、そのまま料理として食卓に出せるのが特徴とされる。干鍋という調理法そのものは四川・重慶の一帯(川渝)で生まれたとされるが、カリフラワーを使った干鍋花菜は、湖南の伝統的な地方料理として紹介されることが多く、発祥をめぐっては見方が分かれる。辛さの中に豚の脂の香ばしさが立つ、いかにも湘菜(湖南料理)らしい味わいだ。
本場で使われるのは、日本の白くて固く締まったカリフラワーとは少し違う「有機花菜(松花菜)」と呼ばれる品種。房がゆるく広がって茎が長く、薄い緑色をしている。火が通りやすく、茎の部分に甘みがあり、干鍋にすると房の先がカリッと焦げて香ばしくなる。日本でも最近は「スティックカリフラワー」などの名前で似たタイプが出回るようになった。
ここから先は、中国語の複数レシピを比較して割り出した本場家庭の配合と、カリフラワーを水っぽくしない手順を公開する。
本場の配合
材料(2人分)
下茹で用
- 水1000ml
- 塩3g
- サラダ油小さじ1(5ml)
作り方
カリフラワーは小房に分け、大きいものは茎ごと縦に薄く切り分ける(茎を長めに残すと本場の有機花菜の食感に近づく)。
鍋に水1000ml・塩3g・サラダ油5mlを沸かし、カリフラワーを入れて1分下茹でする。ざるにあげ、しっかり水気を切る。
中華鍋にラード15ml・サラダ油15mlを入れて中火にかけ、豚バラ肉を炒める。脂が出て、両面がこんがりと色づくまで3分ほど炒める。
花椒・乾燥赤唐辛子・にんにく・生姜を加えて香りを出し、豆瓣醤15gを加えて油が赤く色づくまで炒める。
強火にしてカリフラワーと生の赤唐辛子を加え、料酒15ml・生抽15ml・オイスターソース5g・砂糖3gを加えて2分ほど炒める。カリフラワーの縁に少し焦げ目がつくまで、あまり動かさずに焼きつけるように炒めるのがコツ。
葉にんにくを加えてさっと炒め合わせ、色が変わったら火を止める。
土鍋や小さめの鉄鍋に移し、卓上コンロなど弱火にかけながら食卓に出す。
本場と日本の違い
- 「干鍋」で出す意味:鍋ごと火にかけて出すことで、食べ進める間も底が焦げつくくらいに加熱され、最後まで熱々で香ばしい。日本ではカリフラワーを中華の炒め物にする機会自体が少なく、作るとしても皿盛りの炒め物になりがちだが、干鍋花菜は汁気を飛ばして「焼く」ように仕上げ、鍋のまま出すところに醍醐味がある。
- 有機花菜という品種:本場の干鍋花菜は、房がゆるく茎の長い「有機花菜(松花菜)」で作るのが定番。日本の一般的なカリフラワーで作る場合は、房を小さめに切り、茎を薄く切り分けて火の通りをそろえる。
- 塩水に浸ける習慣:中国のレシピでは、カリフラワーを薄い塩水に15〜20分浸けてから調理する手順がよく見られる。房の間に入り込んだ虫や汚れを落とすための下処理とされる。
- 豚バラとラード:本場では豚バラから脂をしっかり出し、ラードを足してコクを出すレシピが多い。野菜料理でありながら、肉の脂の香りが味の土台になっている。
参考ページ(写真)
美食天下の「干锅有机花菜」レシピページに、有機花菜の下茹でから豚バラと炒め合わせるまでの工程が写真付きで掲載されています。
(https://home.meishichina.com/recipe-386856.html)
代用可能な食材
- カリフラワー:スティックカリフラワー(カリフローレなど)があれば、より本場の有機花菜に近い食感になる。ブロッコリーでも同じ手順で作れる
- 葉にんにく:青ネギの青い部分またはニラで代用可
- 豆瓣醤:一般的な豆板醤で代用可
- 乾燥赤唐辛子(朝天椒):鷹の爪で代用可
- ラード:サラダ油で代用可(コクはやや軽くなる)
保存・アレンジのコツ
- 作りたてが一番おいしいが、冷蔵で2日保存可能。温め直すときはフライパンで汁気を飛ばすように炒め直すと、香ばしさが戻る
- 同じ手順で、じゃがいもの薄切り、れんこん、キャベツ(手でちぎったもの)でも「干鍋」が作れる
- 豆瓣醤を豆豉10gに替えると、辛さ控えめで香ばしい「豆豉風味」の干鍋になる
出典
本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。