広東料理・粤菜白切鸡

白切鶏(バイチェジー)レシピ本場広東の配合を徹底解説

黄色い皮の鶏肉を切り分けて楕円の白い皿に盛り、パクチーと小皿の生姜ねぎだれを添えた白切鶏のイラスト
地域
粤菜(広東・広州)
分量
2人分
公開

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味付けは生姜ねぎのタレだけ。鶏そのものの旨みで勝負する白切鶏は、シンプルさゆえに広東料理の実力が試される一皿だ。「白斬鶏」とも呼ばれ、その記録は清代の食通・袁枚が著した『随園食単』の「白片鶏」にまでさかのぼる。袁枚は「鶏功最巨、諸菜賴之(鶏の功績は最も大きく、多くの料理がこれに頼っている)」と述べており、当時すでに蒸す・煨る・卤煮するなど様々な鶏の調理法が存在していたことが記されている。

現代の広東料理には鶏を使った料理が200種類以上あるとされるが、白切鶏はその中でも「誰もが飽きずによく食べる」最もシンプルで基本的な一皿。広州では荔湾区・清平路の清平飯店の白切鶏が特に有名で「清平鶏」の名でも知られ、泮溪酒家の白切鶏は商業部優質産品金鼎奨を受賞したこともある。湛江の白切鶏も粤港澳エリアで名高い。「皮爽肉滑、清淡鮮美(皮はぷりっと、肉はなめらか、あっさりと旨みがある)」という素材の味を活かす仕上がりこそが、広東料理の真髄を象徴する一皿とされている。

ここから先は、実際に中国語の複数レシピを比較して割り出した、家庭で再現できる本場の配合と手順を公開する。

本場式の配合

材料(2人分)

  • 鶏もも肉(骨付き)または鶏半羽600g
  • 長ねぎ(結び)1本
  • 生姜(下茹で用・薄切り)10g
  • 氷水冷やす用1L程度
  • ごま油(仕上げ用)小さじ1(5ml)

姜葱油醤(生姜ねぎダレ)

  • 生姜(みじん切り)45g
  • 長ねぎ(みじん切り)45g
  • 赤玉ねぎ(みじん切り)22g
  • 塩3g(小さじ1/2)
  • 鶏がらスープの素(顆粒)2.5g(小さじ1/2)
  • ピーナッツ油またはサラダ油45ml(大さじ3)

作り方

  1. 鶏はよく洗い、内臓や首元のリンパ節を取り除く。胸の厚い部分に切れ目を1本入れ、火の通りを均一にする。

  2. 大鍋にたっぷりの湯を沸かし、鶏の首を持って湯に5〜10秒つけては引き上げる動作を3回繰り返す(三提三放)。こうすることで皮が締まり、煮崩れを防げる。

  3. 長ねぎ(結び)・生姜を加え、弱火にして表面に小さな泡がふつふつと立つ「虾眼水」の状態を保ちながら、沸騰させずに35〜45分ほど浸すように火を通す。

  4. 鶏を取り出し、氷水に30秒〜数分浸けて一気に冷やし、皮をキュッと引き締める。

  5. 表面の水気を拭き取り、ごま油を薄く塗って照りを出す。

  6. 姜葱油醤を作る:生姜・長ねぎ・赤玉ねぎのみじん切りをボウルに入れ、塩・鶏がらスープの素を加える。ピーナッツ油を煙が出る直前まで熱し、ボウルに一気に注いでジュッと混ぜ合わせる。

  7. 鶏を食べやすい大きさに切り分け、姜葱油醤を添えて完成。

本場と日本の違い

  • 本場では丸鶏または半羽を使い、骨付きのまま切り分けて豪快に盛り付けるのが基本だが、家庭では扱いやすい骨付きもも肉でも十分に本場の食感が楽しめる。
  • 沸騰したお湯でぐらぐら茹でるのではなく、「虾眼水」と呼ばれる小さな泡が立つ程度の温度でじっくり浸し火を通すのが本場の技術。沸騰させると身が締まりすぎてパサつく原因になる。
  • 日本の中華料理店では鶏ハムのような形で提供されることが多いが、本場・広東ではこの姜葱油醤とセットで食べるのが絶対条件。タレなしでは白切鶏は完成しないと言われるほど重要な存在だ。

参考ページ(写真)

下厨房の「白切鸡(最容易被忽略的细节)」レシピページに、三提三放の工程からタレの仕上げまでの手順写真が掲載されています。 https://m.xiachufang.com/recipe/104476009/

代用可能な食材

  • 赤玉ねぎ→なければ長ねぎを増量して代用可
  • ピーナッツ油→サラダ油や米油で代用可
  • 鶏もも肉→丸鶏や鶏むね肉でも代用可(むね肉の場合は加熱時間を短めに調整)

保存・アレンジのコツ

  • 鶏は冷蔵で2日ほど保存可能。タレは別容器で保存し、食べる直前にかけると風味が保てる。
  • 蒸し鶏のゆで汁は良質な鶏スープになるので、そのままスープや炊き込みご飯に活用できる。
  • タレにパクチーのみじん切りを加えると、さらに香り豊かに仕上がる。

出典

本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。