ペルー中華(チーファ)Aeropuerto
アエロプエルト(チーファ式ミックス炒飯)レシピペルー中華(チーファ)の配合を徹底解説

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ペルーのチーファ(中華料理店)のメニューで、ひときわ目を引く料理名が「アエロプエルト(Aeropuerto)」。スペイン語でずばり"空港"です。その正体は、チャーハン(アロス・チャウファ)と焼きそば(タジャリン・サルタード)を一緒に炒め合わせ、もやしと細切り卵をたっぷり加えた、ボリューム満点のミックス炒飯。スペイン語版ウィキペディアによれば、1990年代にペルーのチーファで広まった比較的新しい料理です。
なぜ"空港"なのか——これには2つの説があります。ひとつは、ペルーの華人研究で知られる人類学者ウンベルト・ロドリゲス・パストールが著書で紹介した説で、麺ともやし(ペルーでは「フレホリート・チノ」)という2つの主役が皿の上に"着陸"するさまを空港にたとえた、というもの。もうひとつは、この料理を出していた食堂がリマのホルヘ・チャベス国際空港の近くにあったから、という説です。ペルーのニュースサイトInfobaeは、空港近くのチーファに来た客が「あるもので何か作って」と頼み、店主がありあわせで作った一皿をその場所にちなんで名付けた、という逸話も紹介しています。どれが正しいかははっきりせず、まさに諸説ありです。
日本で言えば、焼きそばとご飯を鉄板で炒め合わせる神戸の「そばめし」を思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。ただしアエロプエルトは麺を細かく刻まず、長いまま炒め合わせるのがポイントです。
ここから先は、ペルーのスペイン語レシピを比較して割り出した、ペルー式の配合と手順を解説します。
ペルー式の配合
材料(2人分)
具
- 鶏むね肉1.5cm角に切る150g
- 豚こま切れ肉2cm幅に切る80g
- 卵2個(100g)
- もやしペルーでは「フレホリート・チノ」150g
- 赤パプリカ(細切り)1/2個(60g)
- 青ねぎペルーでは「セボジータ・チナ」。斜め切りにして半量ずつに分ける4本(40g)
- しょうが(すりおろし)1かけ(5g)
主食
- 冷やご飯(前日に炊いたもの)250g
- 焼きそば用蒸し麺1玉(150g)
調味料
- サラダ油大さじ2(30ml)
- 醤油大さじ2(36g)
- オイスターソース小さじ2(12g)
- 砂糖小さじ1/2(2g)
- 塩1.5g(小さじ1/4)
- 黒こしょう0.3g(小さじ1/8弱)
- ごま油小さじ2(10ml)
作り方
蒸し麺は袋ごと電子レンジ(600W)で1分温めてほぐしておく。
中華鍋(またはフライパン)にサラダ油小さじ1(5ml)を中火で熱し、溶き卵を流し入れて両面を焼き、薄焼き卵を作る。取り出して5mm幅の細切りにする。
サラダ油大さじ1(15ml)を強火で熱し、鶏肉と豚肉を3分、焼き色がついて火が通るまで炒める。
しょうが・赤パプリカ・青ねぎの半量を加えて30秒炒め、もやしを加えてさらに30秒、シャキッとした食感が残るうちに次へ進む。
残りのサラダ油(10ml)を鍋肌から足し、冷やご飯と麺を加える。ご飯をほぐしながら、麺と底から返すように強火で2分炒め合わせる。
醤油大さじ2・オイスターソース・砂糖・塩・黒こしょうを鍋肌から回し入れ、全体が均一な茶色になるまで1分炒める。
2の細切り卵の半量と残りの青ねぎを加えてさっと混ぜ、ごま油を回しかけて火を止める。器に盛り、残りの細切り卵をのせる。
本場と日本の違い
- "チャーハン+焼きそば"は中国にもない組み合わせ:広東料理には炒飯も炒麺もあるが、両方を一皿で炒め合わせるのは一般的ではない。アエロプエルトは、ボリュームたっぷりの盛り合わせを好むペルーのチーファで生まれた料理。
- "コンビナード"との違い:ペルーには、チャウファとタジャリン・サルタードを一皿に"並べて"盛る「コンビナード」もある。アエロプエルトは両者を"一緒に炒め合わせる"のが違い。
- 神戸のそばめしとの違い:そばめしは麺を細かく刻み、ウスターソースで味付けする鉄板料理。アエロプエルトは麺を刻まずに長いまま使い、醤油とオイスターソース、しょうが・ごま油の中華の香りでまとめる。
- もやしと細切り卵が必須:大量のもやし(フレホリート・チノ)と、炒り卵ではなく薄焼き卵の細切りを使うのがペルー流。シャキシャキした食感とふんわりした卵がアクセントになる。
参考ページ(写真)
Infobae(ペルー版)のアエロプエルトのレシピ記事に、仕上がりの写真が掲載されています。
代用可能な食材
- 豚こま切れ肉:焼豚(チャーシュー)80gで代用すると、チーファの店の味に近づく
- 焼きそば用蒸し麺:中華生麺130gを表示時間より30秒短くゆでて、水気をよく切って使ってもよい
- 赤パプリカ:省いてもよい(彩りが控えめになる)
- 青ねぎ:長ねぎの青い部分でも代用可
保存・アレンジのコツ
- 作りたてが一番。残った場合は冷蔵で翌日までに食べきり、フライパンで炒め直すと香りが戻る
- むきえび80gを加えると、さらに具だくさんの仕上がりになる
- ペルーではチャウファに黄唐辛子のクリーム(アヒ・アマリージョのソース)を添えることがあり、アエロプエルトに添えても相性がよい
出典
- Wikipedia(スペイン語版)「Aeropuerto (comida)」
- El Comercio「Aeropuerto: por qué se llama así y cuál es el origen del popular plato de chifas」
- Infobae「Aeropuerto de chifa: prepara esta deliciosa receta de sabor oriental」
- iperu.pe「Chifa Aeropuerto Casero」
本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。