インド中華(インディアンチャイニーズ)Chilli Chicken
チリチキン(Chilli Chicken)レシピインディアンチャイニーズの配合を徹底解説

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チリチキン(Chilli Chicken)は、インド中華料理店の看板メニューとして真っ先に名前が挙がる一皿です。鶏肉を片栗粉と卵でカリッと揚げ、にんにく・しょうが・青唐辛子をベースにした甘辛いソースでまとめ上げる、赤唐辛子の香りとケチャップのコクが同居する独特の味わいが持ち味です。
そのルーツをたどると、19世紀後半から20世紀にかけてインド・コルカタ(カルカッタ)に移り住んだ客家(ハッカ)系中国人の存在に行き着きます。彼らは東コルカタのタングラ地区に「チャイナタウン」を築き、当初は家庭料理として中華料理を作っていましたが、やがて現地のインド人客に向けた中華料理店を開くようになりました。Wikipediaの解説によれば、チリチキンは「南アジアの香辛料使い」と「甘み・旨みを重視した広東料理由来の調理技術」が融合して生まれた料理とされ、まさに二つの食文化の出会いから生まれた一皿だといえます。
現在ではグリーンチリチキン、タングラ・チリチキン、ベンガル・チリチキンなど地域ごとのバリエーションが存在し、ソースをたっぷり絡めた「グレイビー」タイプと、ソースを控えめに絡めた「ドライ」タイプの二系統に分かれます。屋台のつまみから高級レストランのアペタイザーまで、インド中華の入口として今も愛され続けている定番料理です。
ここから先は、英語の複数レシピを比較して割り出したインド式の配合と手順を解説します。
インド式の配合
材料(2人分)
- 鶏むね肉または鶏もも肉。1.5cm角に切る250g
- 溶き卵1/2個分(約25g)
- 塩(下味用)小さじ1/4(1.5g)
- 黒こしょう(下味用)小さじ1/4(0.5g)
- にんにく(みじん切り)下味と仕上げで半量ずつ使用大さじ1(10g)
- しょうが(みじん切り)小さじ2(8g)
- 片栗粉(下味用)大さじ3(30g)
- 薄力粉(下味用)大さじ1(8g)
- 生抽下味用小さじ2(10ml)
- 揚げ油300ml
- 玉ねぎくし切り1/2個(100g)
- ピーマン乱切り2個(30g)
- 青唐辛子斜め切り2本(10g)
- サラダ油(炒め用)大さじ2(30ml)
- 生抽仕上げ用大さじ1(15ml)
- トマトケチャップ大さじ1(15g)
- チリソースまたはスイートチリソース大さじ1(15g)
- 米酢小さじ2(10ml)
- 砂糖小さじ1/2(2g)
- 水またはチキンスープ100ml
- 水溶き片栗粉片栗粉小さじ2(6g)
+水大さじ1(15ml) - ごま油小さじ1/2(2.5ml)
- 万能ねぎ(青い部分、小口切り)2本(10g)
作り方
鶏肉に溶き卵、塩、黒こしょう、にんにく半量(5g)、片栗粉、薄力粉、生抽小さじ2を加えてよく揉み込み、常温で20分置く。
揚げ油を180℃に熱し、鶏肉を中火で4〜5分揚げ、こんがりきつね色になったら油を切る。
フライパンにサラダ油を熱し、残りのにんにく(5g)・しょうが・青唐辛子を強火で30秒炒めて香りを立てる。
玉ねぎ・ピーマンを加えて強火で1分炒める。
生抽大さじ1・トマトケチャップ・チリソース・米酢・砂糖・水を加えて中火で1分煮立たせる。
水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、揚げた鶏肉を戻し入れて強火で1〜2分手早く絡める。
ごま油を回しかけ、万能ねぎを散らして完成。
中国本土の原型との違い・インドならではの特徴
- にんにく・しょうがを大量に使う下味:中国本土の炒め料理よりにんにく・しょうがの使用量が圧倒的に多く、ペースト状にして下味と仕上げソースの両方に使うのがインド式。
- トマトケチャップを常用:中国のチリソースは豆板醤や辣油ベースが中心だが、インドではトマトケチャップと市販のチリソース(Ching's Secretなど)を組み合わせて甘辛いソースを作るのが定番。
- 青唐辛子を主役級の量で使う:飾りではなく具として大きめに切った青唐辛子をたっぷり加え、卓上に丸ごと見せる盛り付けも特徴。
- 衣は卵+片栗粉+薄力粉のダブル粉:中国の炒め物よりも厚めでカリッとした衣に仕上げ、二度揚げに近い食感を出す。
- 酢は控えめ、代わりに砂糖でバランスを取る:香醋のような芳醇な酸味ではなく、米酢を少量、砂糖で甘みを補って"ケチャップ的"な酸甘味に寄せる。
参考ページ(写真)
Sanjeev Kapoor公式サイトのChilli Chickenレシピページに手順写真が掲載されています。 https://www.sanjeevkapoor.com/Recipe/Chilli-Chicken.html
代用可能な食材
- 青唐辛子:日本の青唐辛子や万願寺唐辛子で代用可。日本の青唐辛子は辛味が穏やかなので、量を増やしても良い
- チリソース(Ching's Secretなど):日本ではベトナムのチンスチリソースが手に入りやすい(甘めなので、大さじ1につき米酢小さじ1/2を足す)。スイートチリソース大さじ1+豆板醤小さじ1/2でも代用可
- 米酢:穀物酢または白ワインビネガーで代用可
- 片栗粉:インドのレシピの"cornflour"はコーンスターチを指すため、コーンスターチでも代用可
保存・アレンジのコツ
- ソースを絡める前の揚げ鶏肉は冷凍保存可能。食べる前に180℃のオーブンで5分温め直すとカリッと戻る
- ソースを絡めた状態は衣がふやけやすいため、食べる直前に和えるのがベスト
- とろみを強めにして温かいご飯にかければ「チリチキン丼」としても楽しめる
出典
- Wikipedia「Chilli chicken」(由来・定義の確認)
- Sanjeev Kapoor「Chilli Chicken」(レシピ1(クロスチェック元))
- Sinfully Spicy「Indo-Chinese Chilli Chicken Dry Version」(レシピ2(クロスチェック元))
本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。