インド中華(インディアンチャイニーズ)American Chop Suey

アメリカン・チャプスイ(American Chop Suey)レシピインディアンチャイニーズの配合を徹底解説

焼きそばの上に、ピーマンやにんじんを赤い甘酢ソースで絡めた具をのせたアメリカン・チャプスイのイラスト
地域
インディアンチャイニーズ
分量
2人分
公開

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インド中華のメニュー表を見ると、必ずといっていいほど載っているのが「アメリカン・チャプスイ(American Chop Suey)」です。カリカリに揚げ焼きにした麺の上に、野菜たっぷりの甘酸っぱいとろみソースをかけて食べる、インドの中華料理店ならではの一皿です。

ただし、この料理名には少しややこしい事情があります。アメリカ・ニューイングランド地方には、同じ「アメリカン・チョップスイ(American chop suey)」という名前で呼ばれる、マカロニと牛ひき肉をトマトソースで煮込んだ、まったく別の家庭料理が存在するのです。Wikipediaの解説によれば、このアメリカの家庭料理は中華料理の「雑砕(チャプスイ)」とは名前が似ているだけで「かなり縁遠い」関係にすぎないとされています。つまりインドのアメリカン・チャプスイは、アメリカのアメリカン・チョップスイとも、中国本来のチャプスイとも異なる、インドの中華料理店が独自に生み出した"第三のチャプスイ"というわけです。

インドでこの料理が生まれた背景には、20世紀初頭に世界的なブームとなった「アメリカン・チャイニーズ(アメリカ式中華料理)」の"チャプスイ"人気があるとされています。インドの中華料理店は、その洋風でモダンなイメージを借りつつ、麺を揚げてカリカリに仕上げ、ケチャップベースの甘酸っぱいソースをたっぷりかけるという、インド人の好みに合わせた独自のスタイルに作り替えました。誕生から一世紀以上が経つとも伝えられ、今ではハッカヌードルやマンチュリアンと並ぶ、インド中華の定番メニューとして親しまれています。

ここから先は、英語の複数レシピを比較して割り出したインド式の配合と手順を解説します。

インド式の配合

材料(2人分)

  • 中華麺(細め)150g
  • 塩(麺ゆで用)小さじ1(5g)
  • 片栗粉(麺にまぶす用)大さじ2(16g)
  • 揚げ油(麺を揚げる用)300ml
  • ごま油大さじ1/2(7ml)
  • にんにく(みじん切り)小さじ1(3g)
  • しょうが(みじん切り)小さじ1/2(2g)
  • 長ねぎ(白い部分、みじん切り)大さじ2(15g)
  • キャベツ細切り50g
  • にんじん細切り40g
  • ピーマン細切り40g
  • トマトケチャップ大さじ3(45g)
  • 生抽大さじ1(15ml)
  • チリソース小さじ1(5g)
  • 米酢小さじ1(5ml)
  • 砂糖小さじ1/2(2g)
  • 水150ml
  • 水溶き片栗粉片栗粉大さじ1(8g)
    +水大さじ2(30ml)
  • 黒こしょう小さじ1/4(0.5g)
  • 万能ねぎ(青い部分)2本(10g)

作り方

  1. 中華麺を熱湯で2分ゆで、ざるにあげて冷水で締め、しっかり水気を切る。

  2. ボウルに移し、片栗粉大さじ2をまぶして麺同士がくっつかないようにする。

  3. 揚げ油を170℃に熱し、麺を平たい塊にまとめて中火で3分揚げ、両面がこんがりカリッとするまで揚げ焼きにして取り出す。

  4. 別のフライパンにごま油を熱し、にんにく・しょうが・長ねぎを強火で30秒炒める。

  5. キャベツ・にんじん・ピーマンを加え強火で1分30秒炒める。

  6. ケチャップ・生抽・チリソース・砂糖・水を加え、中火で2分煮立たせてソースを作る。

  7. 水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、米酢と黒こしょうで味を調える。

  8. 揚げた麺を割って皿に盛り、熱々のソースをたっぷりかけ、万能ねぎを散らして完成。

中国本土の原型との違い・インドならではの特徴

  • 実は「本家アメリカン・チャプスイ」とは全くの別物:アメリカ・ニューイングランド地方に実在する同名の家庭料理(マカロニと牛ひき肉のトマト煮込み)とは無関係で、インドの中華料理店で独自に生まれた"かた焼きそば風"の料理。
  • 麺を油で揚げ焼きにしてカリカリの土台にする:中国のチャプスイ(炒雑砕)は本来ご飯にかける炒め物だが、インド版は麺を揚げてパリパリの食感を前面に出す。
  • ソースはケチャップが主役:豆板醤や醤油中心の中国式とは異なり、ケチャップの甘酸っぱさをベースにチリソースで辛みを足す組み立て。
  • 具材は野菜中心でシンプル:肉・えびを加えることもあるが、基本は野菜だけの"ベジ版"がレストランの定番メニューとして定着している。
  • 名前の「アメリカン」はアメリカ由来という意味ではない:20世紀初頭に世界的に有名になったアメリカ式中華料理店文化=「チャプスイ」のイメージを借りた"洋風・モダン"を演出するためのネーミングだったとされる。

参考ページ(写真)

Dassana's Veg Recipesのアメリカン・チャプスイのレシピページに手順写真が掲載されています。 https://www.vegrecipesofindia.com/veg-american-chopsuey-recipe/

代用可能な食材

  • 中華麺:焼きそば用蒸し麺や細めのラーメン用生麺でも代用可
  • チリソース:日本ではベトナムのチンスチリソースが手に入りやすい(甘めなので、大さじ1につき米酢小さじ1/2を足す)。豆板醤小さじ1/2+ケチャップ小さじ1でも代用可
  • ピーマン:あれば赤・黄パプリカを混ぜると彩りが良くなる

保存・アレンジのコツ

  • 揚げた麺だけなら密閉容器で常温1日保存可能。ソースは冷蔵で2日保存可能
  • 鶏肉やえびを加えれば「チキン/シュリンプ・アメリカンチャプスイ」にアレンジ可能
  • ソースを多めに作れば、翌日はチャーハンにかけても美味しい

出典

本文は上記の情報源を参考に、独自に再構成・翻訳したものです。